仙台、kanoko egusa design atelierのチャリティーポストカードを販売しています。
とても美しく、チャリティーの商品だと気が付かず
お買い上げいただくことも度々。
しかし添えられた文章には胸が締め付けられます。
”Floral Tribute 献花に込めた思い
2011年3月11日、私たちは翌日開催されるはずだったイベントのために会場で
ある仙台市若林区にあるTRUNK|creative office sharingで準備の最中でした。
14時46分、M9.0 東北地方太平洋沖地震発生。
立っていることもできない程の激しい揺れにTRUNKの白い壁も大きく崩れ落
ち、イベントのために大量に仕入れていた花々も無惨に床に散らばりました。
その後も繰り返される大きな余震、追い打ちをかけるような吹雪。ライフラ
インも分断され誰とも連絡がつかない不安と恐怖の中、イベントの開催を断念
し、家路を急ぎました。
そして、その花々もまたイベントで見せるはずだった美しい姿を誰にも見せる
ことなく、建物の危険性から立ち入り禁止になり、10日間もその場に置き去り
にされました。
震災は多くの尊い命、大切なものたちを奪っていきました。
私たちの心は暗く沈んで、失意でいっぱいでした。
しかし、そんな心をふわっと軽くしてくれたのもあの時の花々でした。
あの日から10日後、会場に置き去りにした花々を目にして、久しぶりに心が弾
みました。花々は依然として美しく、生命力に溢れ、私たちの心に春の風を運
び、前に進もうって背中を押してくれているようでした。
皆様の心にも少しでも花々のもたらす安らぎが届けられたらという思いから、
TRUNKの壁を使った「Floral tribute(献花)」という作品を制作いたしまし
た。
今回の震災でお亡くなりになられた方、被災された方、心を痛められた全ての
方にこの花々を捧げます。”
震災から3ヶ月、今日も沢山の人が黙祷をささげました。