2011年10月2日日曜日

華雪 わたしふね




本日は当店も企画協力・著書販売をいたします
書家の華雪さんの展示とワークショップのお知らせをいたします。


ワークショップは定員があります、
参加ご希望の方はどうぞお早めにココラボラトリーまでお申込みください。


華雪「わたしふね」

会期:10月14日(金)~11月6日(日)
営業時間 12:00~19:00(日・祝祭日/最終日は18:00まで)
定休日:月・火
場所:project room sasao(秋田県秋田市大町3丁目1-12 川反中央ビル3F)
問い合わせ先:TEL 018-866-1559
WEB: http://www.projectsroomsasao.net
企画協力・華雪著書販売:まど枠 http://madowaku-books.com/


喜び笑い、哀しみ怒り泣き、幸せだ憎いだと言い、眠り起き、
食べて排泄し、刻々と生きているわたしという動物がある。
言い留めようとしない限り、そこに言葉などないのだと、ある日思った。


生きている中に漂うコトとひとつの言葉を結ぶ時、
はじめてその言葉と生きているわたしが重なる。その重なりを書き留めたい。
その時に、その場所で。


筆を握る力が紙に伝わり乾いた音を立てる。
書き終わって忘れていた呼吸をし、目の前に現れた字を見る。
今、生きているコトにすこしだけ触れたのかもしれない。


そうして書き留めて、かすかに気づいたコトがわたしをまた新たな時へ、新たな場所へと運ぶ。
字を書くコトが舟となり、わたしを渡していく。


「わたしふね」は書家の華雪さんの暮らしで日々書かれ、生きてきた字を
「わたし」以外の「わたし」に届ける展示の旅といえます。
華雪さんと対話を続けながら様々な土地に「わたし」を渡していくものです。
京、大阪、そして今度は秋田へと「わたし」は幾度も形を変え、しかしながら
たったひとつの事実「わたし」という道を繋げていきます。
ー工藤千愛子 gm projects


華雪(かせつ) 書家


1975 年京都生まれ。1992 年より個展を中心に活動を続ける。
近年の個展には〈わたし〉をテーマとしたシリーズ作品を
さまざまな場所との関わりの中で見せる「わたしふね」(09 年〜、東京、大阪、
秋田他)、「劇」(10 年、新潟絵屋及び二宮家米蔵、新潟)
「跡」(09 年、gallery360 °、東京) などがある。
また、〈字を書く〉ことを軸としたワークショップを各地で行う。


刊行物に、写真家ホンマタカシ氏ディレクションによるプライベートプレス
between the books から「ATO 跡」(09年、between the books)、
写真集やアートブックを多く手掛ける赤々舎から「書の棲処」(06 年、赤々舎)、
京都新聞での連載をまとめた「石の遊び」(03 年、平凡社)、などがある。


作家活動の他に、「戦争×文学」(集英社)、「石原慎太郎の文学」(文藝春秋)をは
じめ
書籍の題字も手がける。現在東京在住。
www.kasetsu.info


ワークショップの開催のご案内


● わたしの名前を書く
生まれてから今まで数えきれないほど書いてきただろう「わたし」の名前を、「わたし」をよりよくあらわす字の様子を探し、書きます。書いた字は、その場で展示することで、会場には字で書かれたたくさんの自画像が並びます。
  • 日時:10月22日(土) 13:30〜14:30
  • 場所:project room sasao
  • 定員:10名(要予約制)
  • 年齢:小学校1年〜大人
  • 持ち物:書道道具
  • 材料費:2,000円(紙代500円含)


● わたしの今を書く
書の本質とはわたしの今を書き留めることではないかと思います。“わたしの今”を知るために、身近な人あるいは自分自身へ手紙を書くということを入口にし、そこでの気付きを束ねるひとつの字を探し、大きな紙に書き留めます。
  • 日時:10月26日(水)19:00〜21:00頃まで
  • 場所:川反中央ビル内
  • 定員:10名(要予約制)
  • 年齢:大人
  • 持ち物:書道道具
  • 所要時間:2時間
  • 材料費:2,000円(紙代800円含)
  • 予約・お問い合わせ先:ココラボラトリー TEL 018-866-1559