「わたしの名前を書く」に参加しました。
参加した中には小学生の方もおり、スタッフも参加していましたので
なごやかさと緊張の両方の雰囲気につつまれて始まりました。
会場には
華雪さんが持参された筆
(見た事もない大きさのもの、髪の毛で出来ているもの、柔らかいもの硬いもの)
字の成り立ちや形について分かり易く解説してある「常用字解」(白川静)
も用意してありました。
私はその「常用字解」から「幹」という字を調べて行くうちに
考えが全然違う所へ行って、全く自分の名前には無い字を書くに至った。
それは自分の名前のひと文字の発音に近く、
ずっと傍にありながら使われてくることの無かったひと文字で、
書いたらその字との関係を捨てられた様な気がしてすっきりしました。
他の人もそれぞれ書いているうちにどんどん字の形が
変わって行って、夢中で書くため時間が全然足りずあっという間。
このワークショップで書いた「わたしの名前」は
華雪さんの書いたものも含め展示期間中ずっと
川反中央ビル3Fアトリエに展示してあります。
ガラス越しではありますが、それぞれの名前をご覧いただければと思います。
夢中で書いているうちにふと気が付くと
さっきまでみんなの様子を見ていた華雪さんが自分の名前を書いていた。
書いては、凄い早さで半紙を畳み下敷きの布をこすってから
また紙に向かう姿は誤解を恐れずに言えば”人間に近い動物”のようでした。
また制御が効かなくなったエヴァンゲリヲンにも似ていた。
すごく色んな意味でショックでした。
そして素晴らしい時間でした。
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写真:工藤千愛子 |